クレスコ・イー・ソリューション 株式会社に聞く

日置 直久
クレスコ・イー・ソリューション 株式会社
ソリューション本部
日置 直久


●標準インターフェースを利用するコツ
●システム連携ツールの選び方
●ConnectPlusの今後

標準インターフェースを利用するコツ

SAPシステムへのアドオン開発でインターフェースを取るのは一見コストメリットがありそうで、実は本稼働までのテスト工程、運用に入ってからの保守工数などが結構掛かります。標準インターフェースの利用はパッケージアップグレード費用の削減にもつながる長い目で見たコストメリットがあります。
SAP社が推奨しているBPP(Business Process Platform)の考え方でも、SAPの標準インターフェースでアプリケーションサービスを利用する事により、好みのクライアント画面を開発しつつもバックグラウンドのパッケージシステム本体にはあまり手を加えないというソリューションです。

では、標準インターフェースを上手く利用するにはどうしたら良いでしょうか。

システム間接続にはそれなりの専門知識と職人芸的な要素がありますので、連携ツールの導入実績が多いベンダーさんに接続設計の上流工程を任せるというのが最善策だと思っています。標準インターフェースも1種類ではありませんので接続要件により最適な方法を検討してもらいましょう。接続ツールの資料を集めて機能を比較しても大差ないはずです。それよりも、導入サポートを重視して下さい。スペックで選んでEAIツールを購入したけれど、上手くメッセージ連携開発できなくて結局アドオンでファイル受け渡しをする為のファイル転送システムになってしまう事もあります。

また専門家にすべて委託するのではなく、社内のエンジニアとベンダーのエンジニアでインターフェースチームを構成しスキルトランスファーを受けておきましょう。運用に入ってからの仕様追加・変更にも自社内で対応でき、外部への発注が不要になります。

EAIツールとConnectPlusの違い

システム連携ツールの導入検討を始めるときは、その目的と優先すべき課題を絞り込むことをお勧めします。

■連携ツール導入の目的は次のどちらか?
  1. 複数のシステムとの連携データの流れを1カ所でモニタしたい。社内の連携データを保存管理したい。
    ワークフロー機能としてプロセス連結をデザインしたい。
  2. 導入や運用管理に工数を掛けたくない。AとBのシステムがつながればよいので途中の状態をモニタする必要はない。接続ツールに多大な工数、予算を割きたくない。

1のケースではいわゆるEAIツールの出番です。2のケースで社内のサブシステムをSAPに接続したいという要件であればConnectPlusが活躍します。ConnectPlusはSAPシステム専用の簡易アダプタです。汎用接続、多機能を売りにする各種EAIツールとは違い、単機能でシンプルな点を特徴としています。接続用のツールは「簡単に導入でき、日々の運用で安定的にデータ連携を提供する」バックグラウンドプロセスで十分であると考えた製品です。

SAPシステムのデータベースからデータをわざわざXMLに変換した後、転送先システムに理解できるフラット構造にもう一度戻してFTP転送なんて無駄なプロセッシングを行うことになりそうなツールは、システム資源活用(=コスト/パフォーマンス)面からもお勧めできません。「社内システム連携」イコール「EAIツール導入」と考え、ある種のカテゴリの連携ツール導入を前提に製品比較からプロジェクトを始めてしまうと、結局使わない機能満載のオーバースペックなシステムを構築したにも関わらず、パフォーマンスが出なくて苦労をするなんてことになるかもしれません。

■統合対象となるシステムは将来的にも存続する予定か?

レガシーシステムをSAPシステムに順次置き換えていくプロジェクトで、最終的にレガシーが廃止・縮小されるのであれば、その連動に多大な開発工数・費用を掛けないような設計にしなければなりません。


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